コロナ対応で変わらざるをえない日常。
東京とアトリエとのディアルライフも一時中止して3ヶ月も超え、
当分は先行きは五里霧中の状況である。
ここ2年ほどは東京での比重が中心だったのが、
今年の春夏は久しぶりにほぼ山梨の自宅アトリエで過ごす日々。
春は今冬に向けての薪作りから、
雑草との果てしない戦いのシーズンに突入している。
桃の花が咲き、ポピーと矢車草の季節を経て、紫陽花が満開の盛りを超え、
今は大天神菊満開の中でマリーゴールド、ジニア、コスモスが絶賛成長中である。
このところ定期的に滞在している若者達はマリーゴールドと聞くと
ヒットソングを連想して目を輝かすのだが、
それらが野生化している我が庭では雑草扱いなので、
他の雑草と共に刈払い機で刈り取る。
今年はトマト、キュウリズッキーニ、カボチャの種を撒いたが、
それらも雑草まみれの状態になるにつけ景色を見るも若干ユーウツなのである。
今年は、というか、ここ数年は異常気象で、
梅雨の間に実を膨らませ、初夏の陽を浴びて紅く色ずく桃なのだが、
これまで7月上旬に成熟する“花嫁”という早生品種のが、
大きくならないまま色ずき7、8センチの紅い桃はヒヨドリ達の絶好の餌食になっており、
毎日十個以上ついばまれ、それに加えて蟻は孔を空けるわ、
匂いにつられてやって来たクワガタが忘我の境地で群がるわで、
散々にされてしまっている。
今更に残っていた果実に袋掛けをしてみたが、
ひとたび味をしめたヒヨドリは袋ごと突いたり落としたりで全く効果無し
美声と言えば言えるお喋りさえずりヒヨドリが終日うるさい
仕方ないので、わずかに残った“June bride”は完熟を諦めて
硬いままヴァイタミクスでネクターにして飲料にしている。
完熟の蕩けるような甘いを知る者には未だ爽やかな甘味のも
季節の到来を心待ちにしている野生の鳥や昆虫にとっては、
無農薬の我が庭は安心安全な絶好のフリーレストランなのだろう。
昨日にロンドボルドーを見回ったら、冬越したイチジクが濃紫に色付いており、
硬いながらも既に3個ほど食べられていた。
こちらも完熟のジャムのような甘美さはないものの普通のイチジクほどには甘いので
鳥に食べられるよりはと思い5個ほど収穫して初物を楽しんでいる。
よく見るとブラックベリーも数日前からアントシアニン満載の紫の実に色付き始めていて、
1日10個ほどアイスクリームやヨーグルトのトッピングにしている。
今年はコロナ対応で冷凍庫を空けておく必要があるので、
完熟の豊後梅などもほんの少しだけジャムにする。
もうしばらくしたら大好きなプラムのソルダムが真っ赤に熟し始める。
大好きなイチジク、“ロンドボルドー”にも防鳥ネットを掛けなければ!・・・
雑草や鳥、昆虫との戦いには終わりが無い
自然の摂理の前では、
ヒトのチカラなど無力に等しい
笑っ
ボーゼンと立ち尽くすのみである。