暖かな冬日もあった1月半ば、
裏にある1番梅の白い花が咲きはじめた。
裏にあるキウイ畑の端にソルダムが植えられていて、
その角地にある白梅で
「東風吹かば 匂い起こせよ梅の花」
を口ずさみながら見上げながら深く春の息吹をすいこんでいたものだが
ここ数年はキウイも収穫せずに耕作放棄されており、
夏には葛の葉が覆い被さるように繁茂し蔓が深く絡まって、
見るからに窒息した枯死寸前に見えるので、
直径10センチ程にもなった葛の蔓をノコギリで切って救出
見回すとキウイ畑一面に葛の蔓が繁茂しており、
ソルダムもキウイも、畑に放置された脚立🪜にも葛の太い蔓が!
目につく所だけでもと、蔓の根元部分を切り離し、
ソルダムの木にこれ以上の葛の被害が出ぬ様にささやかな抵抗。
この畑に続く梅林も“高砂”の様な老夫婦が慈しむように手入れしていたが、
数年前から放置されて、今はもう立ち枯れた梅が
互いに支え合うように絡み合って倒れている。
前面の梅林も数年の放置期間の後、
10年ほど前に若い農業法人が借り受けて桃の苗木を植え、
ここ数年の春には600坪ほど一面美しいピンク色の春景色だったのだが、
手入れしていた苗木が育ち、やっと収穫期を迎える程に生育した桃の木を
昨年後に、伐採・抜根されてしまった。
これも新型コロナの影響かも知れないと思うにつけ寂しい。
春の夜には、
むせ返る様な白梅の香りに包まれていた日々。
時代の流れに、
うたかたの夢の様に消え去ろうとしている。
それでも、
大きく育ったクルミの根元の枯葉を払ってみると
そこここで蕗のトウが春の光を待っていた
嬉しくなって収穫していたらあっという間に150個ほど。
もう喜んで食する人はとうに居ないが茹で上げて冷凍。
花咲いた蕗のトウは天ぷらに。
こうしたカントリーライフもあと一年余りの予定なので
ゆったりと味わおうと思う。